年末年始にどんなカニを取り寄せるか?
お正月も近い。
年末年始にカニでも取り寄せするかと考えることができるあなたは幸せです。
で、カニのお話。
花咲ガニ、毛ガニ、タラバガニ。カニにもいろいろありますが、日本人の繊細な味覚にばっちりヒットするのはなんといってもズワイガニです。
ズワイガニは、水揚げされる各港によってブランド化され、「越前ガニ」「松葉ガニ」「間人(たいざ)ガニ」、「加納がに」などと呼ばれています。
これら、ブランドもののズワイガニはそのおいしさが保証されている反面、価格も高いものになっています。
価格のこなれたズワイガニが通販で出回っていますが、それらの安価なズワイガニは、ガチガチに冷凍された輸入品であることが一般的です。
大枚をはたいて高級ブランドガニをちょっぴり買うか、輸入のリーズナブルな冷凍ガニをたくさん買うか、それはお好みですが、もう1つの選択肢があります。
それは、同じズワイガニの仲間、紅ズワイガニ(ベニズワイガニ)を買うことです。
紅ズワイガニとは何か
紅ズワイガニは、高級ブランドガニであるズワイガニと同じ、ズワイガニ属のカニです。
紅ずわいがには、身体の色をのぞけば、姿形はほぼズワイガニと同じです。
ズワイガニが底引き網で捕獲されるのに対して、紅ズワイガニは「カニかご」と呼ばれる専用のカゴを使って大量に捕獲されます。
身の入りはズワイガニに劣りますが、紅ズワイガニの身の甘さとジューシー感はズワイガニを越えます。
それでいて価格は安い。
個体差が大きいのであたりはずれはありますが、ネット通販で流通する「未冷凍モノ」の選別された紅ズワイガニはほぼ間違いない「うまくて安いカニ」と言えます。
紅ズワイガニの旬と漁期
紅ズワイガニは、ズワイガニに比べて漁期が長いのも特徴です。
たとえば、紅ズワイガニの1つの産地、新潟県の能生では、毎年1月~2月末日の間がベニズワイガニ禁漁期です。
1年のうち10カ月、3月1日から12月31日までは漁ができるということですね。
この漁期は地方によって違います。
たとえば、紅ズワイガニの水揚げ日本一を誇る鳥取県境港での漁期は、9月1日~6月30日です。
また、兵庫県の香住での紅ズワイガニの漁期は、9月1日~5月31日です。
このように、ほぼ年間をとおして捕れる紅ズワイガニは、水温が低く、温度変化もあまるない深海にすんいるので、はっきりした旬がないと言われています。
つまり、いつ食べてもおいしいということです。