人類で初めてカニを食べたヒトに感謝する
年末やお正月にはちょっと贅沢にカニを食いたい。
ニッポンの多くの一般庶民がもつ願望の1つです。
巨大化したクモのような姿の水棲生物を初めて食った人間も偉いと思いますが、その人のおかげで、人類はカニのうまさを知ることができ、現在の私たちも「黙々とカニを食べる」幸福にひたることができるわけです。
一番うまいカニはどのカニ?
一番うまいカニはどれだと尋ねられた場合、その答えは、
日本近海でとれるズワイガニ
ですと断言します。
いわゆる越前ガニや松葉ガニなどのタグ(産地証明)が付いたズワイガニ(本ズワイガニ)のオスです。
充実したカニ肉。たっぷりのカニ味噌。文句の付け所がありません。
しかし、ブランド・ズワイガニの欠点は、その価格にあります。
旬のブランド・ズワイガニの価格は1匹数万円。
高級料亭などで使用されるトップのズワイガニを築地より選ってお届け!特大活ズワイガニ 最高級... |
絶対にうまいというのはわかりますが、カニ1杯(生きているカニは1匹)に数万円を出せる日本人はどの程度いるのでしょうか。
かといって、同じズワイガニならうまいのではないかと安価な冷凍輸入ズワイガニに手を出すと、そこには後悔が待っている可能性が高いです。
同じズワイガニでも、ブランドズワイガニと冷凍海外産ズワイガニは「別な食品」と認識することが肝心です。
販売業者が正直であれな、ズワイガニのおいしさは、その価格に正比例します。
では、予算がないにもかかわらず、おいしいカニを食べたい庶民はどうすればよいのでしょうか?
そお答えは「カニの種類」を変えることにあります。
本ズワイガニの親戚「紅ズワイガニ」は庶民の味方
日本近海の海に棲むカニといえば、有名どころで、
タラバガニ、毛ガニ、ズワイガニ
があげられます。
この3種のカニは、日本3大カニと呼ばれています。
【マメ知識】正確にゆーと、タラバガニは、タラバガニ科タラバガニ属で、ヤドカリの仲間です。
カニ肉のボリューム感では、タラバガニが王様ですが、味という観点から見るとズワイガニと毛ガニが甲乙つけがたいところがですが、やっぱりズワイガニに軍配があがるでしょう。
でも、ホントにおいしいブランドズワイガニは高い。
でも、ズワイガニみたいなおいしいカニが食べたい。
そんなときは、ズワイガニではなく、紅ズワイガニを選択してみてください。
紅ズワイガニは甲殻類十脚目短尾下目クモガニ科ズワイガニ属に属し、越前ガニや松葉ガニと同じズワイガニ属の仲間で、親戚みたいなものです。ズワイガニよりももっと深い海に棲んでいます。
姿かたち、大きさももほとんど同じ。
ズワイガニよりも大量に捕獲されるので、価格はズワイガニの数分の一で入手可能です。
しっかりしたランクの紅ズワイガニを選べば失敗しないカニ選び
バカ高いブランド・ズワイガニを買えない庶民は、高ランクの未冷凍モノの紅ズワイガニを買えば失敗しません。
深海からの使者、紅ズワイガニは庶民の味方なのです。