新潟では、ベニズワイガニだけじゃなくて実は本ズワイガニもとれるんです
まあ、みてくださいよ。
松葉ガニとか越前ガニは、生物学的なカニの種類でいえば、どれも本ズワイガニです。
同じ種類の本ズワイガニとゆーカニが、水揚げされる地域でそれぞれブランド化され、松葉ガニとか越前ガニとか呼ばれているわけですね。
よく考えてみると、松葉ガニがとれる鳥取県も、越前ガニがとれる福井県も同じ日本海。
日本海には本ズワイガニが広範囲に棲息しているのです。
日本海といえば、新潟県。
長大な海岸線をもつ県です。
その新潟県は、ベニズワイガニでも有名な寺泊や能生などの港がありますが、実は新潟県沖の日本海は、本ズワイガニの漁場でもあるのです。
しかしながら、これまでは、ただ獲れるとゆーだけで、ブランド化するとゆー考えがなく、同じ本ズワイガニなのに、ブランド化された他県産の本ズワイガニに比べると差別的な低価格で取引されていたのです。
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逆に言えば、ノンブランドの新潟産本ズワイガニは、ブランド化された本ズワイガニに比べると安く入手できていたとも言えるのですが、ついに、新潟県の関係者も、新潟で獲れる本ズワイガニをブランド化する方向に踏み出しました。
その名も、「越後本ズワイ(えちごほんずわい)」であります。
越後本ズワイとは
(2017年)12月1日から、厳しい選別基準をクリアした高品質なズワイガニを「越後本ズワイ」として、県内外に出荷しています。
★おいしさを保証する選別基準
◎村上市から糸魚川市までと粟島浦村の漁港で水揚げされたもの
◎オス800g以上
◎身がぎっしり詰まっているもの(堅ガ二)
◎脚がそろっていて色つやが良いもの
◎泥を吐かせたもの
◎出荷時に生きているもの
▲出典:糸魚川市HP(http://www.city.itoigawa.lg.jp/6953.htm)
とゆーことだそうです。
聞いたところによると、その選別には、捕獲された本ズワイガニの重量と、甲羅の大きさからBMIの数値を計算し、選別しているとの話です。
一説によるとBMIの数値は40以上が基準になっているとのことです。
本ズワイガニといっても、それは天然の海で捕獲される自然の産物でありますから、そのうまさはピンからキリまで。
個体によって千差万別なわけです。
それを熟練の目利きが選別し、各地で、ブランドガニとしてお墨付きを与え、その印として、タグをつけているわけです。
新潟県沖でとれるこれまで無名だった本ズワイガニも、新たな基準で選別され、消費者の期待を裏切らない品質を保つことができれば、新しいブランド蟹として成長していくのだと思います。
ブランド蟹として確立されれば、その取引価格は跳ね上がるでしょう。
おいしいカニをたくさん食べたいときはベニズワイガニ。
高くても厳選されたカニを堪能したいときは本ズワイガニ。
シチュエーションによって、食べ分けたいものですね。
ちなみに、佐渡産の特大本ズワイガニはこんな感じです。
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