毛ガニにタラバにズワイガニ。
日本で食べられているカニは数種類ありますが、そのなかでもカニの王様といえばズワイガニ(本ズワイガニ)です。
そのズワイガニによく似た外観をもつ「紅ズワイガニ」も流通していますが、本ズワイガニから見ると格下の低級品と認識され、ネット上でも、あまりよい評判がありません。
「安かろう悪かろう」という認識が広まってしまっています。
でもしかし。
それは「紅ズワイガニ」の本当のうまさを知らないからなのです。
深海からの使者、「紅ズワイガニ」は、その美しい紅色の体内に美味しいカニ・ジュースを蓄えているのです。
そんなベニズワイガニが、通販で安価に買える時代になっています。
食べる対象のことを知れば知るほど、おいしさが増すとゆーことです。
ここでは、安くてうまい紅ズワイガニについて解説します。
ベニズワイガニの棲んでるところと成長度合い
日本海、北朝鮮、ロシアなどに棲んでいるベニズワイガニは、水深 500m から 2,700m のあたりの深い海の底に分布しています。
ベニズワイガニは深いところに棲んでいるカニなので、昔はその存在が知られていませんでした。初めて「ベニズワイガニ」の名前が付けられたのは1950年のことです。
ベニズワイガニは、孵化してから、海のなかを漂って暮らしていますが、甲羅の大きさが3~4mm になったところで、海の底で暮らすようになります。
紅ズワイガニの食べ物は、イカ類、エビ類、カニ類、小型の魚などです。共食いもするようです。
そんなものを食べながら、紅ズワイガニは成長していきます。
甲羅の幅が9cmに育つまで9年から11年かかります。
ブランドガニで有名な松葉ガニや越前ガニなどの本ズワイガニ比べると、紅ズワイガニは殻が幾分柔らかく薄いです。
美しい紅色のカニ。厳選された紅ズワイガニのうまさは格別
紅ズワイガニの初セリの様子です。
このカニは茹でられる前から美しい紅色をしています。
深海で暮らしている紅ズワイガニは、カニかご漁という、専用のカゴを使った漁法で捕獲されます。
紅ズワイガニは、身の入り方が本ズワイガニに比べると少ないと言われていますが、個体差が大きいです。
熟練の目利きの職人が選別した紅ズワイガニであれば、その身の入り方は保証されています。
最近では、ブランド化された紅ズワイガニもあります。⇒香住ガニ